第1回(全3回)
Bowerを使い始める

Bowerへようこそ。このチュートリアルでは、Bowerで織り方図を作り始めるための基本操作を説明します。

ステップ1
ツールバー、編集エリア、プロパティパネルが表示されたBowerの最初の画面

これがBowerを開いたときの最初の画面です。画面は、左のツールバー、中央の編集エリア、右のプロパティパネルの3つに分かれています。

ツールバーには、織り方図を編集するツールが並んでいます。ツールは、中央の編集エリアで使います。編集エリアには、綜絖通し、タイアップ、踏み順、組織図の4つに分かれた織り方図が表示されます。右のプロパティパネルでは、ツールや織り方図の設定を変えられるほか、織り方図作りに使うさまざまな操作もできます。

覚えることが多そうに見えますが、心配はいりません。Bowerはすぐに使い始められます。高度な機能は、チュートリアルを進めながら少しずつ覚えていけます。

ステップ2
[ペン]ツールで、綜絖通しを順通しから山道通しに変えているところ

Bowerを開くと、ツールバーでは最初から[ペン]ツールが選ばれています。このツールで、織り方図の綜絖通し、タイアップ、踏み順に描き込めます。

まず、編集エリアの綜絖通しで使ってみましょう。マスを左クリックすると、その経糸を通す綜絖が変わります。このチュートリアルでは、順通し(1-2-3-4-1-2-3-4...)を山道通し(1-2-3-4-3-2-1...)に変えました。

綜絖通しを変えると、それに合わせて組織図も自動で更新されます。

ステップ3
タイアップを編集して、1/3の綾を2/2の綾に変えているところ

次は、編集エリアのタイアップで[ペン]ツールを使ってみましょう。マスをクリックして、踏み木ごとに、踏んだときに上がる綜絖を決めます。このチュートリアルでは、1/3の綾のタイアップを2/2の綾に変えました。

間違えたときは、[消しゴム]ツールで消せます。[ペン]ツールでも、左クリックではなく右クリックすると消せるので、覚えておくと便利です。

ここでも、タイアップを変更すると組織図が自動的に更新されます。

ステップ4
[ペン]ツールで踏み順を決めているところ

最後に、編集エリアの踏み順で[ペン]ツールを使います。マスをクリックして、各段でどの踏み木を踏むかを決めます。このチュートリアルでは、綜絖通しと同じように、踏み順も順に踏む形から山形に踏む形に変えました。

初期設定では、1段に指定できる踏み木は1本だけです。これは後から設定で変えられます。

ステップ5
綜絖通しと踏み順の横にある色のマスと、[糸パレット]に表示された描画色

[ペン]ツールでは、経糸と緯糸の色も1本ずつ変えられます。綜絖通しと踏み順の横に、色の付いたマスがもう1列並んでいます。このマスをクリックすると、その経糸、またはその段の緯糸の色が描画色になります。

描画色は、右のプロパティパネルの[糸パレット]で確認できます。大きな色の四角が描画色です。

ステップ6
[糸パレット]の24色のプリセットか色見本から描画色を選んでいるところ

描画色は、[糸パレット]にある24色のプリセットから選んで変えられます。画像では、赤い枠で囲んである部分です。

描画色の四角の下にある[色見本]ボタンを押すと、1,000色以上の色見本が開き、スクロールしながら選べます。

また、[使用中の糸]にある小さな色の四角をクリックしても、描画色を変えられます。ここに表示されるのは、経糸か緯糸に割り当てた色だけです。

ステップ7
スポイトとカラーピッカーで使用中の糸を編集する様子

今使っている色そのものを変えることもできます。[使用中の糸]に並ぶ色の四角の右には、それぞれスポイトのアイコンのボタンがあります。

このスポイトボタンをクリックすると、カラーピッカーが表示されます。色相・彩度・明度を変えると、織り方図の色も合わせて変わっていきます。

織り方図の色を細かく調整したいときに使ってください。

ステップ8
経糸本数、段数、綜絖の枚数、踏み木の本数を設定する[織機設定]

次に、画面右上にあるプロパティパネルの[織機設定]を見てみます。ここでは、手元の織機と作りたいものに合わせてBowerを設定します。

まず、[経糸本数]と[段数]を変えて、織り方図の大きさを決めます。このチュートリアルでは、経糸本数を50本、段数を80段にしました。織り方図の大きさを変えると、増えた分の綜絖通しと踏み順のマスは空になります。

[織機設定]では、手元の織機に合わせて綜絖の枚数と踏み木の本数も設定できます。ドビー織機を使う場合は、[リフトプラン(ドビー)]に切り替えることもできます。

[織機設定]を変えると、それに合わせて編集エリアの綜絖通しと踏み順も変わります。

ステップ9
大きな織り方図を見て回るための、ツールバーの[手のひら]、[ズーム]、[全体表示]

大きな織り方図は画面に収まらないことが多く、扱いにくくなりがちです。そんなときは、ツールバーの[手のひら]、[ズーム]、[全体表示]を使うと、編集エリアの中を見て回れます。

[手のひら]ツールを選んで、編集エリアを左クリックしたままドラッグすると、織り方図の表示を上下左右に動かせます。

[ズーム]ツールを選んで、編集エリアを左クリックしたままドラッグすると、表示を拡大・縮小できます。左へドラッグすると縮小、右へドラッグすると拡大します。

最後に、[全体表示]ボタンを押すと、表示が元に戻り、織り方図全体が見える大きさまで縮小されます。

ステップ10
マウスホイールで綜絖通しを拡大し、模様を埋めているところ

とても便利なのが、スクロールでの拡大・縮小です。マウスのホイールを回すか、トラックパッドでスクロールすると、マウスカーソルのある位置を中心に表示が拡大・縮小されます。

ここでは、空いている綜絖通しを拡大してから模様を埋めました。拡大すると、一つひとつのマスを正確にクリックしやすくなります。

ステップ11
完成した織り方図と、ツールバーで強調された[保存・書き出し]ボタン

綜絖通しと踏み順を最後まで埋めて、色も好みに合わせて調整してください。このチュートリアルの織り方図は、このように仕上がりました。この後のチュートリアルでは、もっと複雑で見ごたえのある織り方図を作っていきます。

では、作ったものを保存するにはどうすればよいでしょうか。[保存・書き出し]ボタンをクリックすると、さまざまな項目が並んだウィンドウが開きます。なお、クリックするのはツール名の文字ではなく、アイコンのほうです。

ステップ12
[保存・書き出し]ウィンドウの[織り方図を保存]、[織り方図を開く]と、PNG・PDF・WIFの書き出し

[織り方図を保存]ボタンをクリックすると、.bowerファイルがパソコンにダウンロードされます。Bowerのプロジェクトは、すべてこの形式で保存されます。保存したプロジェクトは、[織り方図を開く]ボタンで、もう一度Bowerに読み込めます。

BowerからはPNG・PDF・WIFのファイルも書き出せます。どれを選んでも、プロジェクトがその形式でパソコンにダウンロードされます。

最初のチュートリアルはこれで終わりです。お疲れさまでした。Bowerでの織り方図作りは、ここから始まります。

Bowerは、すべてのツールを1日1時間、無料で利用できます。5,000円の一括払いでライセンスを購入すると、1日の制限時間がなくなり、最大2台の端末でライセンス認証できます。Bowerを便利だと感じたら、ぜひ開発を応援してください。

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