第3回(全3回)
糸の色と色の配列の管理

Bowerへようこそ。このチュートリアルでは、糸の色をすばやく設定する方法と、もっと複雑な色の配列を組む方法を紹介します。

ステップ1
Bowerで開いた8枚綜絖の昼夜斜文の織り方図

まずは8枚綜絖の昼夜斜文の織り方図から始めます。.bowerファイルはこちらからダウンロードでき、[保存・書き出し]ウィンドウの[織り方図を開く]で開けます。

ステップ2
[ペン]ツールで、[糸パレット]の薄紫を使って経糸の色を塗っているところ

おさらいすると、Bowerには描画色があり、[糸パレット]の色をクリックすると描画色が変わります。

ここでは薄紫を選びました。[ペン]ツールで、編集エリアの綜絖通しの上に横一列に並んだマスを塗り、経糸に割り当てる色を変えます。

それに合わせて、組織図の色も変わります。

ステップ3
[糸パレット]から開いた[色見本](1,000色以上)で色を選んでいるところ

これもおさらいですが、[糸パレット]の下にある[色見本]ボタン(1)をクリックすると、1,000色以上の色がすべて表示されます。

スクロールして好きな色を探し、クリック(2)すると、その色が描画色になります。

ステップ4
新しい経糸の色を[ペン]ツールで塗っているところ

もう一度[ペン]ツールで、編集エリアの綜絖通しの上に横一列に並んだマスを塗り、経糸に割り当てる色を変えます。

ステップ5
緯糸の色を設定し、[使用中の糸]のスポイトのアイコンのボタンを押しているところ

別の色を選び、[ペン]ツールで、編集エリアの踏み順の右に縦一列に並んだマスを塗って、緯糸に割り当てる色を変えました(1)。

前にも触れたとおり、[使用中の糸]には、いま使っている色がすべて表示されます。色の横にあるスポイトのアイコンのボタン(2)をクリックすると、その色を調整できます。

ステップ6
カラーピッカーで色相・彩度・明度を調整し、組織図の色がその場で変わる様子

カラーピッカーが開き、その糸の色相・彩度・明度を変えられます。変えた色は、その場で組織図に反映されます。

色が決まったら、[×]ボタンを押してカラーピッカーを閉じます。

以上が、Bowerで色を設定する基本の方法です。

ステップ7
Bowerで開いた6枚綜絖のサマーアンドウィンターの織り方図

後半では、6枚綜絖のサマーアンドウィンターの織り方図を使って、もう少し込み入った色の割り当て方を紹介します。

.bowerファイルはこちらからダウンロードでき、[保存・書き出し]ウィンドウの[織り方図を開く]で開けます。

ステップ8
1番と2番の踏み木で織るタビーの段を濃い赤で塗っているところ

サマーアンドウィンターの特徴の一つが、1番と2番の踏み木で織るタビーの段です。この段が経糸の浮きを押さえます。タビーの段には、別の糸や別の色を使うことがよくあります。

ここでは濃い赤を選び、ひとまず最初の32段について、1番と2番の踏み木を踏む段をすべて塗りました。

ステップ9
[使用中の糸]で糸の太さを調整しているところ

[使用中の糸]では、糸ごとに[太さ]を変えられます。[太さ]は、編集エリアでの糸の見た目の太さを、糸どうしの比で表したものです。タビーの段の糸は0.6、柄の段の糸は1.4にします。

太さの違う糸を使う織り方図なら、この機能で仕上がりがずっとイメージしやすくなります。

ここから先は、色の割り当てを自動で設定するために、ちょっとしたプログラミングを学びます。興味がなければ、ここで終えてかまいません。ここまでに覚えた操作だけでも、十分にやっていけます。

興味がある方は、このまま先へ進んでください。

ステップ10
緯糸に「3 2」と入力した[色の配列を数字の並びで指定]ウィンドウ

何百段もの緯糸の色を[ペン]ツールで一つずつ塗っていくのは、すぐに面倒になります。代わりに、[色の配列を数字の並びで指定]ボタン(1)でウィンドウを開き、数字の並びを入力して割り当てられます。

[使用中の糸]の糸には、#1、#2、#3と順に番号が付いていて、この番号で糸を区別します。このチュートリアルでは、図のとおり糸1が青、糸2が黄色、糸3が赤です。

色の配列を指定するには、糸の番号を並べて入力します。たとえば「3 2」なら、糸3(赤)、糸2(黄色)の順になります。入力した並びは自動で繰り返されるので、「3 2」は「3 2 3 2 3 2...」と続き、タビーの段と柄の段に交互に色が割り当てられます。

[緯糸]が選ばれていることを確かめて、[適用]をクリックします。

ステップ11
指定した色の配列がすべての段に割り当てられたところ

さて、プログラムした色の配列がすべての緯糸に割り当てられました。

ステップ12
市松模様に合わせて、2種類の青が交互に並ぶように設定したところ

次は、色を割り当てる作業をもっと手早く済ませるための、応用的な色の配列を紹介します。

経糸の色を塗って、市松模様の最初の列のブロックを濃い色にしました。模様のブロックごとに2種類の青を交互に使うのがねらいです。

ステップ13
経糸の色に「*」を使った「4*24 1*24」を指定しているところ

濃い青は糸4、薄い青は糸1です。アスタリスク「*」を使うと、一つの糸を何回繰り返すかを指定できます。書き方は「糸の番号*回数」です。

「4*24」は糸4を24回、「1*24」は糸1を24回繰り返します。二つを並べた「4*24 1*24」では、濃い青の経糸24本、薄い青の経糸24本が交互に繰り返されます。

[経糸]を選んでから[適用]をクリックするのを忘れないでください。編集エリアを見ると、ねらいどおりに色が割り当てられているのがわかります。

ステップ14
数字の並びの中で、かっこを使って糸をまとめているところ

今度は水色を加えて、横一列に並んだ黄色のブロックと交互になるようにします。タビーの段の色はそのままにして、柄の段だけ色を交互に変える必要があるので、少し工夫が要ります。

数字の並びでは、かっこで糸をまとめてグループにできます。まず水色を組織図に塗って(たとえば柄の段を1段だけ)、[使用中の糸]に加えます。このチュートリアルでは、これが糸5になります。

「(3 5)」は3と5をひとまとめにするので、「(3 5)*2」のように掛けると「3 5 3 5」になります。このグループを二つ組み合わせると、さらに便利になります。たとえば「(3 5)*2 (3 2)*2」は「3 5 3 5 3 2 3 2」になります。

このチュートリアルのサマーアンドウィンターの織り方図では、「(3 5)*12 (3 2)*12」を使います。赤いタビーの地に、水色と黄色の段が交互に並びます。

ステップ15
「2 3」でタビーと柄の色を交互にした最後の織り方図

最後に、タビーと柄の色を「2 3」で交互にした織り方図をもう一つ紹介します。色の配列を数字の並びで指定できると、どれだけ便利かがわかると思います。

Bowerで色の配列を数字の並びで指定すれば、経糸と緯糸の色の割り当てを、手早く思いどおりに管理できます。これでBowerのチュートリアルは終わりです。お疲れさまでした。

ライセンスをお持ちで、この応用的な機能についてわからないことがあれば、[email protected]にメールでお問い合わせください。サポート担当ができるだけ早くお手伝いします。

Bowerは、すべてのツールを1日1時間、無料で利用できます。5,000円の一括払いでライセンスを購入すると、1日の制限時間がなくなり、最大2台の端末でライセンス認証できます。Bowerを便利だと感じたら、ぜひ開発を応援してください。

ライセンスを購入